マイホームが完成すると、「これで安心!」と感じてしまいがちですが、本当のスタートは住み始めてからの維持管理です。
ここでは、一軒家を長持ちさせるための保全・管理の基本を解説します。
🧰 なぜ定期的なメンテナンスが重要なのか?
家は時間とともに劣化していきます。 放っておくと定期的に修繕するより修繕費がかさみ、数十万円〜百万円単位の出費につながることもあります。この記事を読んで、不要な出費が発生しないようにしましょう。
🔍 小さな修繕を見逃さずに対応すれば、家の寿命もコストも守れます。
📆 計画的に管理したい7つのポイント
- 屋根・外壁のチェック(10〜15年ごと)
→ 塗装の剥がれ、ひび割れ、雨漏りがないか
→ 壁がサイディングの場合は手で触って白い粉が付いたらそろそろ塗装のサイン - シーリング(※)(コーキング)の打ち替え(10年前後)
→ 外壁のつなぎ目にひびが入ってきたら要注意 - 床下・天井裏の点検(5年〜)
→ シロアリや湿気、配管の漏れなどの早期発見 - 給湯器・水回り設備(10〜15年)
→ 突然壊れる前に交換検討を - エアコン・換気扇・24時間換気の清掃(年1〜2回)
→ 2~3年に1回、エアコン洗浄をすることをお勧めします - 屋外排水管・雨どいの清掃(年1回)
→ 雨どいが外れていることもあります。目視で確認しましょう - 火災報知器・非常灯・消火器の点検(年1回)
→ 火災報知器は電池切れしていることも
※シーリングは壁と壁の間や壁と窓の間にある緩衝材のことです。
💰 予算化しておきたい「将来の修繕費」
一軒家の保全には、年間平均で5万円程度の維持費がかかると言われています。

- 外壁塗装:80万円〜150万円(10〜15年ごと)
- 給湯器交換:20万円前後(15年前後)
- 屋根の修繕:30万円〜100万円以上
💡【ポイント】
「修繕積立口座」を作り、毎月3,000円~5,000円程度積み立てておくと安心です。
🧺 DIYでできる日常メンテナンス
- エアコンのフィルター清掃(使用シーズンは2か月に1回)
- 窓枠や網戸の掃除(年1~2回)
- 庭の草むしりや樹木の剪定(夏・秋)
- 雨どいの落ち葉チェック(台風後など)
- 外観の確認(汚れの確認、ハチの巣ができていることも)
家族でメンテナンスをすることで、家に対する愛着も深まります。
📝 まとめ|「建てたら終わり」ではなく「住んでからが本番」
- 定期的なチェックで劣化を早期発見
- 修繕費用は前もって予算化
- DIYでできることも多い!家族で楽しみながら管理
せっかく建てたマイホーム。
将来の価値を保つためにも、維持管理を「習慣」にすることが大切です。