土地 計画

衛星都市に住むときに気を付けるべき5つのポイント

1. 通勤・通学の「実時間」を体感しよう

衛星都市の魅力としてよく挙げられるのが、「都心まで電車で30分」「〇〇駅まで乗り換えなし」などのアクセスの良さです。しかし、実際のドアtoドアでどのくらいかかるかを確認することが重要です。

在宅ワークが少ない方は通勤に占める時間をいかに減らすかも場所選びの重要なポイントです。
毎日通勤する方は片道15分の差が年間にすると約120時間の差になるからです。
転職する場合でも、都市部が勤務地の場合が多いです。
以下の場合は定年(65歳)まで通勤できるか想像していましょう。

  • 満員電車かつ電車に乗っている時間が長い
  • 駅までの時間や乗り換え含めると1時間以上かかる
  • 駅までの徒歩が思った以上に大変(坂道が急、道が狭く車通りが多い道を通るなど)
  • 駅まで自転車やバスに乗る必要がある
  • 乗り換えが2回以上ある

2. インフラ・行政サービスの質に差が出やすい

都心部と比べ、衛星都市では「市によって差が大きい」のが現実です。たとえば、
保育園の入りやすさ
ゴミ出しルール
子育て支援
医療機関の質  など
暮らしに直結する行政サービスが異なるため、必ず比較検討が必要です。
実は保育園の料金も市によって違います。また、2人目から保育料無料としている自治体もあります。
案外助かる子供の医療費補助ですが、市によって対象となる年齢に差があります。
子育て世代なら、子育て支援が充実している市を探してみましょう。

3. 土地価格は安くても…造成状況と地盤を要チェック¥

衛星都市は、比較的新しい住宅地が多く、手頃な価格で広めの土地が手に入ることもあります。
ただし、最近造成された土地は元々が農地や埋め立て地の場合があり、地盤が安定していない可能性があります。
購入した後に『地盤改良に100万円必要です。』とならないよう確認が必要です。また、土留め擁壁を作る必要がある土地は数百万円単位で造成費がかかる可能性があります。安い土地に飛びつかないようにしましょう。
おすすめは、造成は昭和にされていて、ここ10年ぐらいで、ぽつぽつと子育て世代の人が家を建て替えている地域です。
地盤情報や過去の災害(浸水など)の情報も収集しやすく、少し先輩の世代もいるため安心感があります。

4. 将来の「街の変化」に備えよう

現在は静かでのどかな環境でも、10年後、20年後には全く異なる様相になることもあります。たとえば、ショッピングモールが近くにできて便利になった反面、交通渋滞や騒音の問題が生じることもあります。市が作っている都市計画図を確認し、近隣に道路を作る計画がないか、どんな用途の建物が建てれる地域(用途地域)なのかなどを調べておくと安心です。

5. クルマ必須?将来の移動手段の多様性に備える

衛星都市では、車がないと生活できないエリアも少なくありません。
若いうちは問題なくても、将来を考えると車中心の生活には限界があります。
人口密度が少ないとバスが廃線になったり、タクシーを配車できない地域となることがあります。
車に頼りすぎない生活ができる地域がbetter
(将来、自動運転になっていたら、問題ありませんね)

まとめ:衛星都市のマイホームは「今」だけでなく「将来」も見据えて選ぶ

衛星都市は、都心の喧騒を離れつつも生活圏としての利便性を確保できる魅力的なエリアです。子育てしやすい地域が多いのも魅力のひとつ。
しかし、安易に「土地が安い」「自然が多い」だけで決めてしまうと、将来の暮らしに影響することもあります。

土地探しについてはこちらの記事も参考にしてくださいね!!

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